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【備忘録】妊婦で都内に電車通勤していた頃の話

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先日友人と話していて、すっかり自分が妊婦だった頃の記憶が薄れてきているなあと感じました。

娘もつい最近2歳になり、愛媛に移住してからは地方での生活にどっぷり浸かっていることもあって、都会暮らしの記憶がどんどん色あせているようです。

 

とはいえ、妊婦だった当時は毎日本当に必死に生きていましたし、体調も不安だったので、「妊婦 通勤 電車」というキーワードで他の方の経験談がないかをさがしていたものです。

他の方の経験談が必ずしも自分にあてはまるわけではないんだけど、どんなことが起こりうるのか?その事例を把握しておきたかったんです。

 

というわけで、今日も長くなってしまったのですが、妊婦として働いていたころの記憶を辿ってみたいと思います。

都内に通勤していた妊婦として参考になるところがあれば、幸いですー。

設立したてのベンチャーに転職して、すぐに妊婦になる

妊娠が分かったころ、私はweb制作会社に転職したばかり。

転職して1ヶ月立った頃に妊娠が分かったものの、このまま順調に経過を辿れるのかが心配で、まだまだ会社には言うことができていませんでした。

ですが、そもそも会社には、1年後には愛媛に移住しますから!と言って雇ってもらっていたこともあり、転職してすぐに妊娠してしまった・・・、という焦りや後ろめたさはありませんでした。

結局、安定期に入る前には社長に伝えたのですが、

「あー、だから加藤さんの机の上には食べものがいっぱいあって、ひたすら食べてたんだね。笑」

と納得され、自然におめでとう!と言ってもらえたことはとても励みになりました。

 

会社は約1ヶ月前にできたばかりのベンチャー企業。

社長は私よりも若く当時27歳で、平均年齢も27歳くらい。私とマネージャーは33歳ながらにして、長老でした・・・。

会社のメンバーは8人だったので、とにもかくにも必死に深夜まで働かなければならず、このまま働き続けられるのかなあと不安に思うこともありましたが、結局出産の約20日前まで働き続けたのでした・・・。 

食事について

会社は新宿駅から歩いて20分の西新宿にあったのですが、食事にはとても困りました。お店の選択肢がそんなに多くなかったのです。体調を考えると、そんなに高カロリーな外食も続けられないし、かといって転職直後だったので、忙しすぎてお弁当なんてつくっている時間すらない!

なので、コンビニにはとても助けられました。

最近は全く行かないので、品揃え等についてはよくわからないのですが、当時から、コンビニでも健康に配慮してカロリーを抑えたヘルシーなお弁当たちが売られていたのです。

野菜を食べよう!とか、緑黄色野菜◯種とかいったシリーズには本当に助けられた・・・。

一方で、コンビニ食にするとゴミの量が半端じゃないことも思い知らされました。
10人足らずの職場でも、多くのメンバーがコンビニ食に頼ることで、1日であっというまに40Lのゴミ袋1つ使っちゃうくらいのゴミがでるんです・・・。

 

忙しい→コンビにでご飯を調達→ゴミがとんでもなく出る

 

都市での忙しい暮らしは、めちゃめちゃゴミが出ることを突きつけられ、精神的にもあまりいいものではありませんでした。

通勤について

つわりの時期の通勤は本当に過酷でした。

埼玉から新宿へ通っていた私は、湘南新宿ラインという栃木〜東京、群馬〜東京に通う人の足とされる路線を利用していたのですが、これが劇的に混みます。なので、先頭車両付近に乗らないと、ぺしゃんこにされてしまうため、はしっこまでとことこ歩き、目的地の新宿駅では、改札口から一番遠い車両なのでさらに歩くことに。

そのため、新宿駅を出るのに10分くらい必要でした。

 

グリーン車は3回程利用しました。体調不良と電車遅延による混雑がしんどかったのが理由です。

 

1回750円。

なかなかほいっと出せる金額ではないですが、自分とお腹の子の命の方が大切です。そこで意を決してグリーン車に乗車したものの、お金を払っているにも関わらず、席に座れないことがほとんどでした。始めから座れることなんてことはまずなく、赤羽など新宿に近づいてからでないと座れませんでした。

 

印象的だったのは、グリーン車で数回、妊婦さんと出会ったこと。

みなさんぐったりしていて、階段付近(グリーン車は2回建て)に座りこんでいました。ああ、みんながんばっているんだなと励まされた一方で、この状況はなんとかならんのかなとも思いました。 

結局、数ヶ月後には、通勤時間をずらした出勤を許してもらい、朝は10時までに出勤すればよくなったので、ずいぶん楽になりました。一方で、帰宅時間は相変わらず23時前後でした・・・。

大きなお腹で湘南新宿ラインの終電に乗る私を見かねたのか、サラリーマンの方が席を譲ってくれることも多かったです。

私自身は大きなお腹で、座っている人の前に立つことに負い目を感じていたので、優先席もしくは入口付近に立っていることが多かったです。それでもわざわざ離れたところから声をかけて席を譲ってくださる方もいらっしゃり、とても助かりました。

妊婦さんのマタニティーマークや電車での出来事について、悲しくなる話を聞いたこともありますが、少なくとも私にはそういったことは起こりませんでした。

 

そんな電車通勤は、出産の1.5ヶ月前にあった社長からの電話でピリオドを迎えます。

「会社に人が増えすぎて机が足りなくなったんで、来週から在宅勤務でいいよ。」

まさかそんな理由で在宅勤務になるとは考えてなかったので、驚いたり笑ったり。早速、翌週には大きなデスクトップが家に送られてきたのでした・・・・。一貫して本当に大変な日々でしたが、なんとか無事に出産まで辿りつきました。

 

あれから2年。まだまだ通勤混雑は続いていそうですが、通勤時の電車がもう少し弱者に対しても利用しやすい乗りものになることを願ってやみません。

そのうち、通勤という概念も変わるかもしれませんね。

長くなりましたが、参考になれば幸いです!

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