かとう家の小ばなし

移住、しごと、森のようちえん、田舎暮らし、アウトドア

今日という日は、明日や次の冬のために生きるだけでいいのかもしれない。|映画:リトルフォレスト夏・秋と冬・春

 

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 久々に映画が見たい!という衝動に駆られ、Amazonでレビューの良かったリトルフォレストを見ました。

 

 

 

原作は、こちらの漫画。

 

 あらすじ

スローフードって楽じゃない。手間ひまかけて、汗かいて。だけど、そうやって辿り着いたひとくちには、本当の美味しさが満ちているのです。都会から生まれ故郷の小森に戻り、農業を営むいち子。四季折々の収穫に舌鼓を打ちながら、彼女は自分の生き方を模索する――。当世きっての漫画家が描く、本物のネイチャー・ライフ。amazonより)

 

1巻は5年以上前に薦められて読んだのですが、その時はあまりぴんとこずに最後まで読まず、そのままになっていました。

 

映画では四季の訪れを告げる風景や、日々の料理、農作業がとても丁寧に描かれています。

四季の景色は時に厳しいけれど、とてもきれいで野菜のいろどりも生き生きしていて力強い。

 

ウスターソースを手づくりする、グミのジャムをつくる、干しイモをつくるー。

 

何より、つくられるお料理とその過程がとてもおもしろかったんです。

 

ていねいな暮らしは楽じゃないけど、時には近道かもしれない

映画は大きく2つに分かれていて、夏からスタートし、春で終わります。

主人公は稲刈り、冬の保存食づくり、田植え、春の野菜づくりの準備、山菜採りに忙しく、スローフード、ていねいな暮らしって楽じゃない。

どこかの行程を切り取って作業するだけならとっかかりやすそうだけど、スローフ―ドの考え方を生き方レベルにまで落とし込もうとすると大変だ。

 

でも、そうした生き方がほんの数十年前まではスタンダードで、今暮らしている西予市ジオパークという事業だって、市内の美しい景色だけではなく、自然をうまく活用した日々の営みに価値を認められていることも忘れたくないと思う。

 

数年前まで都市部に暮らしていたとき、仕事としては「持続可能な社会をめざす」ということを理念にした職場で働いていたけれど、生活はというと、ライフラインも食べものも消費するばかりで、全く持続可能ではなく、そのことにかなりのストレスを貯ためていたことを思い出した。

 

新宿のベンチャー企業で働いていたときは、たった10人の職場でも、コンビニ弁当などに頼ることで毎日大量のごみが出ることに愕然とし、これが大企業だと・・・と思うとぞっとした。

 

もしかしたら、マーケティングが・・・、コストが・・・と持続可能な社会をめざすという理念に心燃やして働くよりも、明日や次の冬のために生きる方が目的を全うしやすいのかもしれない。

 

生きるためにつくる。

食べるためにつくる。

 

見終わって知った、この映画のキャッチフレーズはすとーんと、自分の中に落ちてきたのでした。

 

おまけ

春のパスタ

映画の中の春のシーンで出てきた、ノビルのパスタにトライ!

ノビルは家の下の田んぼの土手から調達させて頂きました。

白菜の花の蕾はなかったので、水菜の葉とブロッコリーの蕾(もどき!?)を使用。

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娘がノビルを洗う作業を手伝ってくれました。

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映画では塩マスだったけど、無いからシャケで!

黄色が少ない気もしますが、なんとか完成し、味もまずまず。

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天気もよかったので、外で食べました~。

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まだしばらく、春を楽しみたいと思います!