よそ者、地域の行事「道つくり」に初めて参加するの巻
ダンナです。
先日、部落の「道つくり」に参加しました。
道つくりとは、部落の人が集まりみんなで道沿いの草刈りや溝さらいなどをする清掃活動のことです。
移住してきてもうすぐ2年が経とうとしていますが、途中で引っ越しをしたり、休日も出張や主催イベントなどの仕事があったりして、なかなか地区の活動に参加できず、恥ずかしながら今回が初めての参加でした。
今日は、よそ者が道つくりに初めて参加するまでの流れと参加してみた感想を書いてみます。
道つくりに参加するまで
年明けに回覧板で、「道つくり・年始総会のお知らせ」という案内が来ました。情報は以下のとおりです。
(1)日時 平成29年1月29日(日)8:00~
(2)集合場所 〇〇池
(3)持参品 草刈り機・草刈鎌・竹ぼうき・てみ・平鍬 等
田舎に行くとこういう清掃活動があるということは聞いていたので、「道つくり」が何かはなんとなく想像できました。
実施日には、主催イベントの予定が入っていましたが、イベントは10:00開始なので、1時間くらいは手伝えるかね、とヨメと相談して参加することに。
ただし、集合場所の「〇〇池」というのがどこにあるのかわかりません。
(地区内に池がいくつかあります)
家を借りている大家さんに電話して聞いたら、
「〇〇さんの前の三叉路をぐーっとあがっていったところに池があるんよ。時間になったらみんな行きよるけん、わかるわい。道はせまいけん、歩いて行ったほうがえぇよ」
ということで、なんとなく目星をつけて当日を迎えました。
道つくり当日
いよいよ当日。
開始20分まえくらいに草刈り鎌とほうきを手に家を出ました。
大家さんに聞いた道をぐーっとあがっていきます。
なるほど…
竹ぼうきや熊手を手にした「それらしき人たち」が歩いています。
挨拶をかわしながら、人の流れにあわせて進むと、自分が目星をつけていた場所からさらに5分くらい山の方に上がったところで火がたかれ、人が集まっていました。
時間になると代表者らしき人(部落長さん?区長さん?)の挨拶があり、
「ではそれぞれの持ち場でお願いします」と作業開始が宣言されました。
あれ…ちょっと待って、持ち場ってどこですか?
散らばっていくうちの一人(なんとなく話を聞いてくれそうな人)を捕まえて、尋ねてみました。
自分:「すみません、初めて参加したのですが、持ち場がどこかわからないのですが」
Aさん:「どこの組ですか?」
自分:「え?組?」(そういえば、大家さんに電話した時に「4番組やけん」と言っていたのを思い出します)
自分:「4番だと思います」
Aさん:「4番か、どこやろ。ちょっとちょっとBくん、Bくん何番?」
Bくん:「4番です」
Aさんが呼び止めたBくんがたまたま4番組ということがわかり、一緒に向かうことに。
Bくん:「オレもどこからやるんか知らんのやけど、あの人に付いて行ったらえぇけん」
その「あの人」が荷物を置き「早くやって早く終わりましょうや」と作業開始すると、ほかの人たちも作業を始めました。
どうやら、道上に落ちている葉っぱや枝をはき、苔が生えていたらはがし、側溝にたまっているものをすくいとる、といったことがミッションのようです。
はじめは家からもってきた普通のほうきを使っていたのですが、一緒に作業していたおばあちゃんが「こっちの方がようはけるで」と竹ぼうきを貸してくれました。
たしかに、丈夫な竹ぼうきの方が作業効率が良い。
竹ぼうきでひたすら道を掃きすすむ作業を50分ほど行ったところで、なんとなく終わりが近づいてきた様子。
ここで「仕事があるのでお先に失礼します」と後にしました。
竹ぼうきを貸してくれたおばあちゃんは「ありがとう、助かったわ」と言ってくれました。
道つくりに参加した感想
参加してみて、道つくりに参加する上で求められることは
・空気を読むこと
・わからないことは質問すること
だと思いました。うん、当たり前といえば当たり前ですね。
ただ、これは、はじめて参加する場合だけじゃなくて、今後受け入れる側になったときにも気を付けておきたいことです。
「あの人見かけん人やけど、初めてやろか?」とちょっと気を利かせて声をかけてみる。そういうちょっとしたことで。引っ越してきた人は安心して地域の活動に参加できるものです。
あと、地域のコミュニティでこういう活動に参加するのは、自分たちでできることは自分たちでやるという「自治」の基本が感じられていいもんだなぁとあらためて思いました。
こういう体験は、子どもの教育にも良いので、今度は娘を連れて参加したいと思います。
きれいになったよー。