かとう家の小ばなし

愛媛県西予市に移住し、地域おこし協力隊として働く旦那とその家族の日常を、嫁ときどき旦那の目線で綴ります。

2歳児は、イヤイヤ期じゃなくてぶらぶら期

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先日、イヤイヤ期の育児に関する投稿をFBで見ていて、そういえばうちも2歳児だけど、どちらかというと1歳8か月~2歳ちょうど位の時期が一番大変だったなあということを思い出していました。

 

イヤイヤ期はそんなに長くは続かなかったし(またこれから来るのかも)、言葉でコミュニケーションがとれるようになってきてからはずいぶんラクになりました。

 

その一方で、そもそも一般的な「イヤイヤ期」ってどんなものなんだっけ?ということをちゃんと理解していないから知りたいなあという思いがふつふつ。

おすすめ本を知ってそうなダンナに聞いたところ、紹介された話がとても面白かったのでまとめてみたいと思います。

 

イヤイヤ期のとらえ方は国によって異なる

北大の川田先生が、自分の元へやってきたチベットからの留学生に聞いたお話。

チベットの子育てはどんな感じなの?と聞いたところ、0~1歳児は母親やおばあちゃんに面倒を見てもらい、3~5歳児は友達と機嫌よく遊んでいるそうです。

 

じゃあ2歳児は何やってんの?と問うたところ・・・・

 

ぶらぶらしてる。うんちがしたくなったらうんちして、お腹がすいたらその辺の家に入って、その家が気に入ったらそこでご飯食べて遊んで、場合によってはその家に泊まって帰ることもあるらしい。

そんな2歳児たちの状況を表す、川田先生の絶妙なネーミングが「ぶらぶら期」

 

調べてみると、2歳児のイヤイヤ期のとらえ方は国によって異なるそうで、上記であげたチベットなどの国ではネガティブな捉え方をしておらず、むしろネガティブな捉え方をしている国の方が少ないんだとか(ちなみにアメリカではterrible twoというらしい)。

 

それにしても、2歳児の一時の状況が社会的なステイタスを確立しているって、なんだかおもしろい。

 

朝ごはんを食べながらこの話をしていたのですが、思わず爆笑してしまいました。

私の知ってるあの子も、あの子も、イヤイヤ(期)というよりは気ままにぶらぶらしているように見えて、まさにぶらぶらという表現がぴったりだったからです。

 

小さいからこそ、果たせる社会的な役割がある

イヤイヤという言葉の主体は、その行動の受け手である大人側にあるような印象を受ける一方、ぶらぶらという言葉の主体はまさに子どもにあるような感じがします。

 

そんな考えを裏付けるように、下記の論文は中産階級ヨーロッパ系アメリカ人のコミュニティや、日本などでは下記のような発達観があると指摘しています。

  

しばしば、2、3歳児を拒否的とみるとき、 本当はこういうふうにできるといいのだけれども まだ小さいからできないというような感じで説明されます。本当は我慢できれば良いけど、能力が足りないから「イヤイヤ」してしまう、という考えです。そこには、年齢が下であることと、能力が劣っていることを等価とみなす発達観があるとロゴフは指摘しています。

 

一方で、例えばグアテマラのコミュニティでは、幼児の反抗期は予測されていないそう。

 

2、3歳には2、3歳の社会的な地位があって、それは大きい子どもには代わりができないものだというふうに捉えられているとロゴフは述べます。小さい子には、小さい子だからこそ果たせる社会的役割があると考えられているのです。そこには、一次元的な個体能力軸ではなく、小さいゆえの価値があります。そうしたコミュニティでは、「できないこと」を悪とする発達観の下で実現してしまう第一反抗期のような現象は生じにくいのではないかと思われます。

 

出典:年齢、獲得、定型 : 発達心理学における『発達』の前提となっているもの

⑹ 反抗期を生み出す関係的力学

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/57564/1/AA12203623_06_7-14.pdf

 (どちらも太字は私個人よるもの)

 

この指摘はめちゃめちゃ腹落ちしたと同時に、痛いところをつかれた感じでした。

でも一方で、とてもラクになった。

 

もしかしたら、私がそこまでイヤイヤ期を苦に感じなかったのは、子どもに対する「本当はこういうふうにできるといいのだけれども」という願望があまり高くないからだと思うし、難しいけど、ここをコントロールできれば、さらに楽しく子育てができるのかもしれないなぁと気づけたからです。

 

そういえば、ここ数年注目されているサバティカル休暇なんて、まさに大人のぶらぶら期。

大人になると、いい感じの名前でかっこ良く見せられがちだけど、2歳児のぶらぶら期もきっと大切な時間なんですよね。渦中にいると、そんな余裕無いけど。

「サバティカル休暇」とは?制度導入のメリット・デメリットをご紹介! | BizHint HR(人事の悩みにヒントを届けるニュースサイト)

 

 

さいごに

世の中には、ワーキングマザーは大変だ!魔の2歳児の育児期間は本当に大変だ!という情報が溢れています。経験してみると、確かに大変なんですが、大変なこと以上にいいこともあるし、やりようもある。

 

(そんなことが書かれた友人の最近のコラムがおもしろかった!

子育ては“大変”かどうか、決めるのは私 | とかち子育て応援ラボ/とかちの子育て世代を応援する!Webマガジン

 

なので、このぶらぶら期のようにいろんな受け止め方や子育ての方法があるよ!、ということを伝えてくれる人がもっと増えればいいなあと思うのでした。