無料化について思うこと
最近、近隣の市で給食の無料化を試みたものの、市議会の賛同が得られずに政策が見送られる出来事がありました。
これまでも国、市町村の様々な政策で、〇〇の無料化が検討されています。一方で、無料化ってそんなにいいものなのかなあという想いもあり、ずっと考え続けているところです。
今日はそんなもやもやを整理してみたいと思います。
ただは本当に安いのか?
無料って、本当に安いのでしょうか。
字面のまま理解すれば安いのですが、例えば何かを行うときにコストをかけないことはまずもって無理で、どこかの予算を削って、そこに補てんするしかないわけです。
個人的には給食が無料になることは家計的に助かるけど、無料にすることでコストがぎりぎりまでカットされ、質が低下することの方が怖い。それよりも有料のままで、市内の生産物を多く使い、安全・安心・おいしいものを食べさせてもらえることの方が重要です。
いくら安くなっても、無料のその中身が大切だと思うのです。
ただは身につくのか?
教育の無償化についても議論が進んでいます。
学びたい意志をもつ誰もが等しく教育を受けられる機会は、もちろんとても重要だと思います。
一方で、あくまで私の個人的な見解ですが、無料ってモチベーションを維持するのが難しいんです。無料だと、さぼっても個人的に損をするわけではないので、さぼる誘惑に負けてしまいがち。
無償化するとしても、例えば大学に関して言えば、アメリカのように卒業するのがめちゃめちゃハードな環境にするか、厳しい選抜方式にするなど(自分は選ばれた代表だという責任感が生まれる)の工夫が必要だと考えています。
少し前、無料ではないのですが、amzonのkindle unlimitedという
「月額980円で、登録された本が読み放題」
というサービスに加入していました。
だけど、自分が読みたい本があまりなかったことと、本から学ぶというモチベーションがその本自体を購入した時よりも低いな、と感じたことで辞めてしまいました。
はあちゅうさんも同じようなことを話されています。
アマゾンの読み放題を1日試し尽くして辿り着いた結論は、タダ同然で得た知識は定着しないということ…。お金払って買ったものはしっかり読もうって思うんだけど、読み放題だと、興味ある箇所を探してのつまみ食いになるし、いつか読めばいいやと放置。だからサロンとかnoteの脅威にはならないな。
— はあちゅう (@ha_chu) 2016年8月3日
お金を払ったとしてもさぼっちゃうのが、これまた人間の本質でもあったりします。。
何かを習得するときには、時間の投資はもちろん、ある程度のお金の投資もやはり必要なのではないでしょうか。
他の方のご意見も聞いてみたいところです。ではではー!