かとう家の小ばなし

愛媛県西予市に移住し、地域おこし協力隊として働く旦那とその家族の日常を、嫁ときどき旦那の目線で綴ります。

「食べる通信」車座座談会に参加して考えたこと

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食べる通信とは、「読みもの」と「食べもの」がセットになった定期購読誌。

東北食べる通信からスタートして、現在全国に34の食べる通信があるそうです。

34とはいっても、34都道府県という意味ではなく、四国食べる通信であったり、やまぐち食べる通信、東松島食べる通信とその範囲、規模はさまざま。

 

食べる通信は、食べものの裏側にある物語を消費者に伝え、SNSなども使うことで生産者と消費者が出会うきっかけをつくり、継続的な関係性を生み出すことに挑戦しています。

今回、その食べる通信の車座座談会がご近所のギャラリー喫茶池田屋さんで開催されるということで、参加してきました。

 

私たち自身も、四国食べる通信の読者であり、全ての食べる通信が所属する日本食べる通信リーグの代表・高橋さんのお話が聞けるということで、とても楽しみにしていました。

 

高橋さんのことは、以前本を読んでとても気になっていたんです。

 

子守りをしながらの参加だったので、通しで座談会に参加できなかったのですが、印象に残ったことをまとめておきたいと思います。 

 

自然災害はその時の社会の弱点をついてくる

編集長・高橋さんの言葉に、はっとさせられました。

自然災害はその時の社会の弱点をついてくるんですよね。

例えば関東大震災では、都市化した場所を地震が直撃した。阪神淡路の震災では、人と人とのつながりが希薄になっていたところに地震が直撃した。

東日本大震災では、生産者と消費者のつながりが分断されていることが浮き彫りになった。

一方で、阪神淡路の震災後には市民運動、ボランティアなどが活発化していったりと、その弱点を乗り越えるような動きが毎回生まれてきているんですよね・・・・・・。

 

生産者と消費者のつながりの分断というのは、私たちも身を以て体験しました。

都市に住んでいた私たちは、流通にのっているものに多く依存していたし、実際、コンビニやスーパーでは商品が品薄の期間がかなりありました。

私たちは震災以前より、実家近くの地方で暮らしたいという漠然とした想いはありましたが、これを機にますますその想いを強くしました。

生産者・生産地から離れた都市に住むことはとてもリスク高いと感じたからです。

いくらお金をもっていても、食べものを買えないんだ。(われわれは、そんなにもってないけど汗・・・)

という現実を突きつけられた出来事でした。

改めて、今は生産者と消費者の新しい関係の構築が必要な時代なんだと思います。

 

この人には売ってやらねーと思った

四国食べる通信、ぽん編集長の言葉です。

ぽんさんが都内で、小豆島の1人物産展(1人で小豆島のこれは!と思うものを売る)をしていた時のこと。

当然、1人なんでいっぺんにお客様の対応はできません。

あるお客さんは待たされていらいらしてしまい、「早く説明して売りなさいよ。あんた売りにきたんでしょ?」的なことを言われたんだそう。

その時、ぽんさんは心の中で「この人には絶対売ってやらねー!正直売りたくないな。」と内心思ったそうです。(実際は売ったそうですが)

お客様は、神様ではない。私たちはつくってもらってるんですよね。

農家さんだって売れなきゃ困るけど、私たち消費者だってそもそも売ってもらえなきゃ困るわけです。

そんなことを改めて気づかせてくれた言葉でした。

  

コミュニケーションを設計するということ

インターネットやSNSが浸透し、人とつながることは簡単かつコストもかからなくなってきました。だからこそ、ていねいな「つながり方」が大事になってきていると思います。

食べる通信では、つくり手と読者が参加するFacebookグループページがあって、直接「ごちそうさま」を届けたり、生産現場を訪問するツアーを開催して直接会う機会も設けているそうです。

こういったつながりを育てていることは、常に天候によるリスクを抱える農家にとっても、生産地から離れた都市で暮らす消費者にとってもプラスになりますよね。

ていねいにつながること、そしてつながり続けること、そういったコミュニケーションをつくっていくことが大事かつ、仕事になる世の中なんだなあと改めて感じました。

 

発送があるから!と懇親会も早々に高松に帰って行ったぽんさん。

今月号は何が届くかとても楽しみに待ちたいと思います〜。

 


四国食べる通信 | 食が届く情報誌