ちょっとでも損をしたくない時代に、リスクをとるということ。
ヨメです。
毎日楽しく読んでいる、隠居系男子というブログがあります。
著者の鳥井さんは、灯台もと暮らし[もとくら]|これからの暮らしを考える情報ウェブメディアの代表をされている方。穏やかに語られる主張と、考察の視点がおもしろくて、毎日楽しみにしています。
ここ最近、この記事で語られている「ちょっとでも損をしたくない時代」について、とても共感する部分があり、このワードが心の中にずっとぷかぷか浮かんでいました。
ちょっとでも損をしたくない時代に、リスクのあるムダを選びとっている人たちの声に耳を傾けたい。 | 隠居系男子
そんな中、突然私たちの移住のきっかけにもなった同世代の友人が、4月に行われる市議会議員選挙に出馬することを決意し、報告を受けるという、この記事とリンクする出来事が起こりました。
とても考えさせられることが多かったので、記事と絡めて書き残しておきたい。
今日はそんなお話です。
「ちょっとでも損したくない時代」に生きている実感
これはとても実感しています。節約・お得情報・時短術が多く取り上げられるテレビや雑誌。私も一部取り入れたりはするし、へえーとなることもあります。だけど、同じような内容を色や見た目を変え再編集し、使い回されているように見えるコンテンツにはおなかいっぱいで、またか・・・となってしまいます。
リスクを引き受けない生き方を選択しないということ
選挙に出ると決めた友人夫婦には小さな子どもが3人います。そして奥さんは、自然農法で柑橘を栽培する旦那さんと役割分担をし、外に働きに出ていましたが、出馬する旦那さんを応援するため、仕事を辞める決断をしました。
選挙に出るには精神的・金銭的な負担が伴います。でも、これから先この場所で子どもを育てていくと決めた今、現状をよりよくしていくためにはこのタイミングしかないと思い、出馬を決めたそうです。
まずは声をあげる勇気
誰かに推されて・・・といった理由がある方が、気持ち的に楽な部分もあります。
もしダメだったときに言い訳ができるからです。(するしないは別にして)
でも今回は夫婦で幾度の話し合いを重ね、決断したのだそう。
特に田舎では根拠のないうわさが光のごとく伝播し、1人歩きしてしまう傾向があります。そんな状況の中でも、現状やこれから起こるであろうことを受け入れようとする覚悟に心を動かされました。
仲間を見つけて動くよりも、まずは自分たちで決めてから、仲間を見つける覚悟に。
誰かがやらないと何も変わらない
生活の中で、もっとこうなったらいいな! と思うことはたくさんあります。
でも結局、それは誰かがやらないとよくはならないし、何も変わりません。
もしくは知らないうちに決まって、どんどん事態が悪くなっていることもあります。
今回友人が立候補するきっかけになった、南予における風力発電の問題もそうです。
http://www.civili-ants.net/conscious.html
だからと言って、誰でもその誰かになれるわけじゃない。だったら自分たちがなろう。
そう決断できる人をどれだけ増やせるかが今後の地方にとって大切になってくるんじゃないでしょうか。
さいごに
みんながちょっとでも損をしたくない時代にリスクをとるいうことは、”チャンス”ではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。何もしないことの方がリスク。
進んでリスクをとっている人の方がかっこいいし、話もおもしろくてクリエイティブ。
そんな仲間が増えるように、彼らをサポートしながら、自分たち自身の活動も深めていきたいと思います!