楽しみを自分でつくる・見つける力
森のようちえんの活動をしていて、定期的に参加してくれているお母さんに共通しているなあと気づいたことがあります。
それは「楽しみをつくる力・視点」があること。
一緒にお散歩していても、「あっ!〇〇がおるよ。」、「これ、〇〇みたいやね。」などなど、いろんなコトやモノを発見してくれます。
そもそも、私たちが何かを一方的に提供するというスタイルでは運営しておらず、四季を感じて、いろんな発見ができそうな場を選んで活動するというかたちで進めているから、というのも一因にあるのだと思います。
みなさん参加の回数を重ねるごとに、楽しそうなコト、モノを発見する力をぐんぐん高めている。
だから「(親である)私の方が楽しんじゃいました。」と言ってもらうこともあるのだけれど、これがかなり大切なことだと思っています。
楽しいことを自分で見つけ出せる、生み出せるというのは最強だと思うから。
楽しいことを外にばかり追い求めていると、どんなに消費しても満たされない。足りなくなったら、飽きてきたら、「じゃあ、次」という風に、新しい消費対象を探していく。そして、つまらないのは周りの環境のせいだと考えてしまう。
親こそ楽しもう
でも結局、その人が楽しいと思うことはその人にしか見つけ出せないんですよね。
そして、そんな大人の姿を子どもたちはしっかり見ていると思うんですよ。
だから、「田舎はつまらん、何もない」というのは必ずしもそのとおりじゃなくて、そうやって嘆いている大人の姿が子どもたちの記憶に鮮明に残り、「何もない」と思ってしまうサイクルもあるんじゃないかなと。
だからこそ、親も楽しむべきだと思う。
そして、それが実は最高な教育の1つの姿でもあると思うんです。
もちろん、必要なお金を稼いで生活ができることは大切だけれど、そればかりでは、楽しく暮らし続けていくことって難しい。
だからこそ、その両立を追求していきたいと思うし、少しずつでも、大人も楽しめる場をつくっていければいいなあと考えています。