かとう家の小ばなし

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協力隊イベントで考えたこと

 

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先日、お手伝いさせてもらった地域おこし協力隊のイベント。

大きな学びや個人的な反省点がたくさんあるのですが、とりわけ「コミュニケーション」について、とっても考えさせられました。

 

行政・市民・地域おこし協力隊。

会場とスピーカー。

当日は、いろんな主体のコミュニケーションを考える必要がありました。

 

SNSで気軽にコミュニケーションがとれるようになり、いいことも悪いことも伝えやすく・伝わりやすくなっている。

そんな中で、実際のイベントに参加する際に求められることって何だろうと強く考えさせられました。

 

この件についてはまた改めて深掘っていければと思うのですが、今回のイベントで得た、「コミュニケーション」に関する気づきを書き留めておきたいと思います。

 

友達になれる共通点を探す姿勢

打ち合わせのときの、あるメンバー(現・地域おこし協力隊)の発言がとても刺さりました。

正確には思い出せないのですが、趣旨はこんな感じ。

 

はじめはこの人とは相容れないと思ってたんだけど、とことん話して、話しこんで、けんかっぽくなったりもしたけど、なんかやっと理解できたような気がする。

やっぱり、どんな人にもどこか友達になれそうな部分ってあるような気がするんよね。

 

深く頷いてしまいました。

相容れない部分を話し続けても、良くて平行線か、距離は離れるばかりで、交わることはない。

個人的には、誰とでも仲良くすることが必ずしも良いことだとは思っていません。

けれど、生きていく上で、組織で働く上で、自分のやりたいことを実現していくには、相容れない人ともうまくやっていく必要に迫られたりします。

 

他人なので違って当たり前。

そこからスタートすれば、理解できそうな共通の話題も1つはあるかもしれない。

最終的に、そんな共通点は幻想にすぎず、歩み寄る働きかけもただの徒労に終わったとしても、そういった姿勢でいることって大事だなと思いました。

 

コミュニケーションの本質は小さいときに学んでいる

この話を聞いて、最近読んだ人生の勝算 (NewsPicks Book)のある文章を思い出しました。

 

コミュニケーションに求められることは、シンプルです。

 

相手の立場にたつことです。

 

これは小学校、いや、もっと小さいときに習ったこと。

そして、今も娘に〇〇ちゃんも、△△されたら嫌でしょ?といった話し方してるなぁ。

 

相手の立場にたつと、自分の「ふつう」が相手の「ふつう」じゃなかったりして、お互いが異なる論理の中で生きてることがわかる。

ブログに関して言えば、情報を知りたい相手の立場に立って丁寧に書いたものが、たくさん読まれたり、長く(何年たっても)読まれたりします。

 

大事なことは、意見を合わせることではなく、違いを理解した上でお互いを尊重すること。そしてお互いが満足できる状態を見つけ出すこと。

そんな力を身に付けてほしいという想いもあって、森のようちえんを運営しています。

 

本当に大切なコミュニケーションとは、会話が途切れないことでもなく、雑談的な小ネタをたくさんもっていることでもない。

相手の立場に立って、考えること。

シンプルなんだけど、やっぱり難しい。

 

 今回のイベントでは、もっともっといろんな主体の立場に立って運営ができればよかったなあと思うのだけど、やっぱりやってみないとわからない部分もあったなあ。

全員の満足は難しいけれど、ベン図のように各主体の興味が交わり合う部分にもっと近づけるよう、試行錯誤していきたいと思います~!