かとう家の小ばなし

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その場所で、小さな現実をつくれるか?地域おこし協力隊と移住について改めて振り返る

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地域おこし協力隊に関するイベントを企画している友人のお手伝いができればと、改めて「地域おこし協力隊」という制度について考えています。

 

移住への興味関心が高まる中、その手段として協力隊という制度への関心も高まり、多くの人がこの制度を利用して地方へ移り住んできました。

制度の運用開始から約8年が経過し、一定の成果は得ている一方で、自治体によって雇用形態や待遇が異なり、制度の問題点も報告されています。

 

そもそも移住の手段としては、

・移住して既存の会社に勤める

・農業研修生になる

・起業する

など、協力隊以外にもいろんな方法があります。

 

そんな中、協力隊という制度を利用して移住した家族として思うことをまとめてみたいと思います。

今回は私、ヨメの見解です。

 

自分たちに合った移住のスタイルを見つける

本当にやりたいことがあって、自分の全ての時間をその事業に注ぎたいのであれば、やはり起業することをおすすめします。

 

協力隊の場合、ミッションが決まっているミッション型と、特に決まっていないフリーミッション型がありますが、自分たち、地域の人、行政という3つの主体が納得できる活動の着地点を見つける必要があると思うからです。

 

そして、活動していく上で大切になってくるのは、自分たちの納得感とフィルターだと考えています。

自己犠牲の上で求められることばかりに取り組んでいると、精神的にも苦しくなってしまい、そもそもその場所で暮らし続けていくことが自体が難しくなってしまいます。

 

また、自分たちの軸(想い)やフィルターを持たずにアラカルト的な仕事の進め方をしていると、活動自体の訴求性もなく、モチベーションの維持も難しいし、活動の幅が広がりにくいように感じます。

 

もちろん、貢献できることにやりがいを感じるタイプの人もいるので、あくまでも我が家の例です。

 

上記3主体の着地点を見つけることは、必須の条件ではありませんし、なかなか丁寧なコミュニケーションを必要とすることもありますが、地域の人たちや行政のニーズも考慮して活動に組み込んでいくことで、できることが増えたり、実現するスピードも速くなるように感じています。

 

今の場所(西予市)を選んだ理由

やっぱり、人と自然でしょうか。

人に関しては、誰かに何かおもしろいことをやってもらおうというのではなく、ないなら自分たちでやっちゃおうという人たちに出会えたこと。

 

また、移住者もある程度いる中で、地域おこし協力隊の手段を利用している移住者ばかりではないところ。一旦、外に出て戻ってきた地元の人、嫁いできたなどの人たちがモザイク状に交差しているところが魅力だと感じています。

もちろん、移住者だけでなく、ここに越してこなければ出会えなかった人たちとの出会いも、日々の暮らしをとても豊かにしてくれています。

 

さらに加えると、移住先進地域のように移住して起業している人ばかりだと、今すでに何らかのスキルを持っていないと、暮らしていけないんじゃないか!というプレッシャーとともに、ハードルの高さを感じていました。

その点、西予市に関しては暮らしを楽しみながらも、自分たちがやりたいことを進めていけそうな余白を感じることができたんですよね。

その場所で小さな現実をつくって積み重ねていけるかどうかも、個人的にはとても大切なポイントでした。

 

自然に関しては、海も川も山もある。

〇〇遺産という有名な自然ではなく、身近な自然がたくさん残っているというのがとても魅力的でした。

 

さいごに

7月29日(土)に、地域おこし協力隊をとおして地域での暮らしを考えるイベントが、愛媛県西予市宇和町で開催されます!

 

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FBイベントページはこちら

 (※要申し込み:uraseiyocity@gmail.com)

 

市民が企画して、行政、市民、地域おこし協力隊がぺちゃくちゃしゃべる機会って今までなかったので、とても楽しみです。

どんな話や本音が出てくるのかドキドキしますが、前向きなガソリンに変えていけるような場にできればいいなあと考えています。

お近くの方はぜひお越しくださいませ~。

 

私たちも、残る任期は約8か月。引き続き頑張りたいと思いますー!