気になる最近の子育て・教育関係の動き|フィンランド、全ての学校教科をなくす世界初の国に!など
ヨメです。
最近、気になっている教育関係の動きを備忘録的にまとめておきたいと思います。
(冒頭の写真と、内容はあまり関係がありません汗・・・)
フィンランド、全ての学校教科をなくす世界初の国に
こちらの記事は、facebookでシェアしていた人もいたり、メディアで取り上げられたりしていたので、ご存知の方も多いかもしれません。
フィンランドでは2020年をめどに、学校の授業を科目別に分けて行う教育を廃止するそうです。
16歳以上の全ての生徒には、科目や分野を横断し、出来事や事象を教えます。
例えば、第二次世界大戦について学ぶときには、歴史、地理、数学の観点から包括的に学びます。
また、「カフェで働く」と題されたコースでは、英語、経済、コミュニケーションスキルを学びます。
自分の能力や希望をもとに、何について学びたいのかを、生徒自身が選択するシステムです。
授業形態も、教師が生徒に対して一方的に説明するのをやめ、小さなグループに分かれて、ディスカッション形式で進めます。
この取り組みには教師の協力が不可欠ですが、すでに、70%以上の教師がこうした教育への準備を進めており、対応できる教師の給与は増えることが決まっています。
中でも、教育関係の部署の方の言葉が印象的でした。
「昔のままのやり方で教えている学校があります。そうした方法は1900年代初頭においては効果的でした。しかし、教育に求められていることは同じではありません。私たちは21世紀に合った教育方法を見つけていく必要があります。」
こんな教育を受けたかったし、子どもにも受けさせたい!というのが正直な感想。
個人的には、勉強で一番大事なのはモチベーションだと考えています。
この授業形態だと、自分の希望をベースに、1つのテーマをいろんな切り口から学べるので、モチベーションを保ちながら有意義に学べるんじゃないかな。
日本は資源が少ない国。そのような状況の中で、資源になりうる可能性を秘めているのは「人」で、教育はとても重要な分野だと考えています。
「人材」こそ資源、ということを理解している国はすでに教育分野に力を入れていますが、日本の取り組みはまだまだ遅いと感じます。
日本では特に義務教育を変えていくことは難しい(努力はするけど)、だからこそ、義務ではない未就学の間にのびのびと、そして自分の頭でしっかり考えることを積み重ねていってほしいと想いをもって、野山のおさんぽ会も運営しています。
世界一子どもが幸せな国「オランダ」のあれこれ。
教育のためにオランダへ移住された方のブログを楽しみに読んでいます。
今回の記事では、日本からオランダへ視察に訪れた方々のたくさんの気づきがシェアされていて、とても興味深く読みました。
中でも印象的だったのは、次の2つのメッセージ。
「オランダが目指しているのは、あくまで『子どもの幸せ』であり、出生率や人口を増加させるための施策を打ったことは一度もない」ということ。
(健康・福祉・スポーツ省の方々)
「この国は、世界で一番ママが幸せだから、世界一子どもが幸せなんですよ」
(ユトレヒト大学のJ.Plantenga教授)
社会のために出生率や人口を増やしたいという目的をもつ日本とは大違いや〜!
そして、子ども・家族のライフステージによって働き方を柔軟に変えることができる制度が充実しているから、母親も幸せなんだろうなと思います。
私は今、在宅勤務という働き方を選択していますが、企業に勤めていたころ、一緒に働いていたママさんたちは、時間に追われて本当に大変そうで、直感的に私にはこの働きかた方はできない・・・と思ってしまった過去があります。
もちろん先進的な企業があるのは理解していますが、日本のワーキングマザーは特に、預ける保育園を死にものぐるいで探したり、子どもの風邪にやきもきしたりと、まず「働く」というスタートラインに着くまでにかなりの神経をすり減らさないといけないのです・・・。
このオランダの記事やFBの投稿を読んでいて思ったのは、「教育」・「子育て」を考えたときに、そのテーマだけで解決するって難しいということ。
特に、子育ては親の働き方と密接に関わっています。
どの分野でどのような働き方をしても、子どもと向き合える時間をじっくりとれることが、社会全体で「子育て」を考えていく上で、今後ますます重要になっていくのではないかなと思うのです。
労働生産性が低く、OECD加盟国中21位(34カ国中)の日本には、まだまだやれることがあるはず。
私もフリーランスとして、働き方と子育てを模索しながら、しっくりいく形を見つけていきたいと思います。