かとう家の小ばなし

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「森のようちえん さんぽみち」に行ってきました!

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ダンナです。

5月末に森のようちえんの指導者研修会に参加してきました。

そのときに、NPO法人ネイチャーマジックが運営する「森のようちえん さんぽみち」の見学会があり、とても勉強になったので、特に印象に残ったことを書き留めておきます。

 

森で自由に遊べるようになるには準備が必要

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 はじめに代表の野澤さんから次のような説明がありました。

「森のようちえんに入園し森に出かけて行っても、初めから自由に遊べる子どもばかりではありません。年度初めは、子どもたちが森で自由に遊べるようになるための準備期間。そのため、大人はいろいろ口出しをします。一般的な森のようちえんの教育のイメージとは違うと思われるかもしれませんが、必要なプロセスなんです。秋にも見学会をやりますが、そのときには見違えるように自由に遊ぶ子供たちの姿を見られます。」

森のようちえんは子どもたちの自主性を大切にし、できるだけ大人が口出しをせず子どもたちを見守る姿勢が基本と言われますが、はじめからその状態をつくれるわけではないんですね。

これまでにも他の森のようちえんを訪れたことがありますが、入園から間もない時期に訪れたのは今回が初めてでした。
1年間の中で子どもたちの成長に合わせて保育者の関わり方を変えていくということは、当たり前と言えば当たり前なんでしょうけど、説明されて「なるほど!」と思いました。

 

子どもたちの成長の機会を奪わないこと

幼児期の子どもたちは遊びを通じて、色々なことを学び成長すると言われます。見学会の中で、そのプロセスについて以下のような解説がありました。

(1)自分で考えて判断する
(2)行動を選択する
(3)やってみる
(4)結果を味わう(責任を取る)

この一連のプロセスをとことん経験させて遊ばせることで、子供は育つそうです。

たとえば、

散歩をしていると小さな川があって向こうに渡りたいと思う
→近くにあった石や木の枝で橋をつくる
→橋の上をわたる
→うまく渡れる or 失敗して川に落ちる

自分で考えて、試してみて、成功や失敗をトライアンドエラーで学んでいく、という方法ですね。

ところが、子供の面倒を見る立場からすると、子供が選択の段階で、まずい選択(あきらかに乗ったら落ちそうな橋を渡ろうとする等)をした場合、子どもがやってみる前についつい「ダメ!」と言いたくなります。

しかし、そこで止めてしまうと子どもは失敗が経験できません。子どもの成長の機会を奪ってしまうことになるのです。

「失敗しても折れないしなやかな心を育むためには、小さい失敗をたくさん経験させてあげることが必要です。」

普段、自分の子どもに対しても、成長につながるような接し方ができているか、考えさせられたお話でした。

 

意図していることをきちんと説明できることの大切さ

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今回の見学会では、代表の野澤さんが見学者に付き添い、保育者や子どもの行動について逐次解説をしてくれました(写真の黄色いTシャツの人が野澤さんです)。

これがとてもロジカルでわかりやすい。

森のようちえんは、まだまだ日本の社会では認知度が低くなじみがないものです。

僕たちもイベント型の森のようちえんを始めたばかりですが、活動を広めていくためには、活動のねらいやどういう意図をもって保育者が接しているかなどをわかりやすい言葉で丁寧に伝えていく努力が大事だなぁと感じました。

今回の見学会で学んだことは、今後の活動にしっかり生かしていきたいと思います!

 

森のようちえん さんぽみちの情報はこちら(来年度の入園説明会がはじまるようです!)

morinoyouchien-sanpomichi.jimdo.com