かとう家の小ばなし

愛媛県西予市に移住し、地域おこし協力隊として働く旦那とその家族の日常を、嫁ときどき旦那の目線で綴ります。

コミュニティについて考える時に大切なこと

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思い立って「コミュニティ」について学んでいます。

ここ数年というか、移住してからますます「場所」「居場所」づくりへの興味関心が高くなってきたからです。

 

私はどんな場所がつくりたいのか?

地域にあったらいいなーと思う場所ってどんなものだろう?

そんなことを考えています。 

 

先日、「コミュニティ」について学ぶ中で、めちゃめちゃ腑に落ちた考え方に出会いました。

 

枠ではなく核で考える

一般的に 「コミュニティ」について考える時、枠があって、その枠の中に人が入っていくイメージを想像するのではないでしょうか?

 

でも、実際のコミュニティの形は違うんです。

真ん中に核があってその周りに人が集まってくるもの。

コミュニティマネージャーの最所さんは、そう表現されていました。

たき火の周りに人が集まっている様子を思い浮かべると、より理解しやすいかもしれません。

 

最所さん作の図を元に表すとこんな感じ。

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この考えを聞いて、私は感動するレベルで合点がいきました。

もやもや考えていたことが言語化されていて、これからつくっていきたい場も、今運営している森のようちえんもまさに、核の考えを大切にしたいんだと気付くことができたからです。

 

もう少し詳しく説明します。

コミュニティを枠で捉えると、入るか入らないかという二択になります。

一方、核で捉えると、関与度は核からの距離で考えることができます。

 

つまり、関与度が高い人とは核のすぐ近くにいる人のこと。

核のすぐ近くにいる人から、少し距離を置いている人まで、コミュニティへの関与度をグラデーションで表すことができるんです。

 

もう1つ。

枠で捉えると、どうしても枠の中にいる人を囲ってしまいたくなります。

しかし、そうやって枠の維持に固執すると、どうやったら逃げられないか?という発想に至り、そもそものコミュニティの目的からそれた、本末転倒な方向へ転じてしまう可能性が高い。

 

一方で、核で考えることは「距離をとること」を認めます。

そもそも囲む枠もない。だからこそ、一番大切な核をより良くする活動に注力し続けられるのです。

 

この「距離をとること」を認めるってけっこうハードルが高いことだと考えています。

「距離をとる」ことが「活動に対する否定的な態度」と混同されがちだからです。

 でも、人の興味関心の移り変わりや熱量を縛ることって難しい。自分自身のことだってそうです。

 

また、距離をとることを認めない閉鎖的なコミュニティでは良い空気感を醸成するのは難しく、最終的には運営し続けることも難しくなる可能性も少なくはありません。

 

改めて、今運営している森のようちえんも、囲むという「枠」の視点ではなく、どうやったらよりよい活動を展開できるのか、という「核」の視点で考えて運営していきたい、と強く思いました。

 

移住と関係人口

この「枠」と「核」の考え方については、移住関係人口についてもあてはまると考えています。

最近、地方創生の分野で語られることの多くなった「関係人口」という言葉ですが、文字どおり、ある地域に関係する人口を指します。ざっくり言っちゃうと、その地域の「ファン」です。

 

枠で囲もうとすると、移住してもらおう、なんとかこの場所に住み続けてもらおうという考えになりますが、核で捉えると、どうやってファンになってもらおう?というところからスタートします。

 

ファンの中には月1でその地域へ通う人もいれば、年に1回は行きたいなあという人もいるでしょう。

 

そういったファンに「結婚しよう!」といきなり迫るよりも、「おいしいお酒があるんよ。」、「今は、アジが旬なんよ。」、「この新しい品種のみかん、ぜひ食べてほしいんやけど。」と、じっくり関係性を構築していった方が成就の可能性も高まりやすい。

 

一部の熱狂的なファンが移住してくれるかもしれないし、年に1回しか来ていなかった人が月に1度来てくれるようになるかもしれません。

 

移住によって人口という分かりやすい数字が増えるのは、税収の面からも共助の面からもプラスかもしれません。

同様に、「顔を見たくなったから、今月も来ちゃいました!」と、定期的に新しい風を吹き込み、地域のものを消費し、宣伝してくれるファンが多いことも同じような効果があるのではないでしょうか。

 

「枠」よりも、「核」で考える。

 

核という炎を燃やし続けられるように、いいことも悪いことも上質な燃料にして、精進したいと思います!