かとう家の小ばなし

移住、しごと、森のようちえん、田舎暮らし、アウトドア

それを知っているか?わかっているか?

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娘に絵本を読んでいて、うれしくなることがあります。

例えば「くだもの」という絵本を読んでいて、栗のページを一緒に見ていた時のこと。

栗のいがを指して、「これ、いたいねえ。」と言うのです。

 

「いがぐり」とか「とげ」っていう言葉を知らなくても、「痛い」という自分が体験したことをちゃんと話すことができる。

そういった力って、これからますます大切になってくると考えているので、とても嬉しくなってしまいます。

 

インターネットが発達して、何でも調べてわかったような気になれちゃう時代になりました。

知っていることもとても大切だと思うけど、やっぱり「知っている」ことと、「わかっている」ことの間には、とっても大きな差があると思うんです。

 

インターネットは、ピンポイントで物事を調べ知ることができます。

例えば、魚のドジョウを調べたとしましょう。

ネットでは、ドジョウの姿形、習性を知ることができます。

 

でも、ドジョウがどんな場所に暮らしているのか、かなりぬるぬるしているので、つかむのが難しいこととかって、実際に捕まえようとした体験がないとなかなかわからない。

ネットって答えまで最短距離で行けることが多いけど、その周辺情報にはアクセスしづらいんです。ドジョウが暮らしている環境を再現してください、今からドジョウを採ってきてくださいと言われても、ドジョウに関する情報を知っているだけでは難しいでしょう。

もちろん本でも学習はできるけど、やっぱり実際の体験にはかなわない。

 

最近ではVR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)という、仮想現実、存在しないものを実際に存在するかのように表現する技術が発達し、身近なものになってきました。また、VRはこれから成長する産業としても期待されています。


VRを活用した旅行や、手術のシミュレーションも可能になっており、ヘッドマウントの装着やスマホで体験可能なものもあるようです。

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引用:ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer” | ソニー

 

都市圏への人口流入・集中がますます加速する中で、そのうち、VRで田植え・稲刈り体験、虫採り体験!とかできちゃうんでしょうか。

でも結局、田植えや稲刈りをVR上でよりリアルに落とし込むためには、実際の体験が肝になってくるんだよなー。

 

 と、絵本の読み聞かせをしながら、あれこれ考える今日この頃です。