かとう家の小ばなし

愛媛県西予市に移住し、地域おこし協力隊として働く旦那とその家族の日常を、嫁ときどき旦那の目線で綴ります。

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哲学と知恵をもって、お金とつき合う|わが家のお金を、整えるを読んで

 

お金を稼ぐための術は学校などでも時間をかけて学んでいくのに、そういえば、お金の使い方って学んだことがない。

 

学んだとすればそれは全て実践においてで、ずいぶんと失敗を重ねてきました。

都市部に暮らし、フルタイムで共働きだった頃とは違い、収入が減った中で今後どうやってお金とつき合っていくかなあというのは、我が家の課題。

 

そんな中FBのタイムラインに流れてきた下記の本がおもしろそうだったので、手にとってみました。

 

 

どう使うかはどう生きるかということ

書店でよく見る、これで節約!とか、〇〇万円貯まるというタイトルの本とは一線を画していて、むしろ生き方・思想にフォーカスされた内容。

 

家族の有無や子供の成長、自分のライフステージによってお金の使い方は変わりますが、その時々で何を大切にし、あきらめ、後回しにするのか?その中でも、ご褒美的なお金の使い方って?などなど。

 

そんな試行錯誤を積み重ねている方々の暮らしは、とても示唆に富んでいておもしろく、共感できるポイントもたくさんありました。(ミモレ編集長、大草さんの「稼げるときに稼げる人が稼げばいい」は特に。)

 

お金と生きる力の関係

本書の中の稲垣えみ子さんの言葉がとても印象的だったので、少し引用してみます。

たとえば何かが欲しいと思ったとき、家にあるもので何とかできないものかとやってみると、全然代用できたりします。その達成感そのものがおもしろいんですよね。あら、まだまだ私の中にはこんな工夫する力があったのかと。それを思うと、お金で解決してしまうことがむしろモッタイナイ。自分の力はどんどん追いやられていくし、あることにも気づかない。お金があるということは、一見パワーがあるようでいて、自分を無力化していることでもあるんじゃないかと思うようになりました。 (※太字は私自身によるもの)

 

この消費するばかりで、人として無力化している感覚は私に移住を決断させた理由の1つです。

 

東京のPR会社で働いていた頃、誰かのつくった情報を加工して右から左へ移すだけで、付加価値の高いビジネスが展開されている状況を経験し、すごいなあと思う半面、再び震災などに見舞われた場合、私って生き抜いていけるんだろうか?という問いが強く頭の中をよぎりました。

 

資本主義にどっぷりつかりすぎて、お金という評価軸でしか物事を見ることができない生き方をしていると、震災などでお金が無力化した時に本当に脆弱。それは、東日本大震災でお金をもっていても買えない(流通がストップ)という状況を経験し、痛感しました。

 

一方で、評価軸をいくつかもって歩める人生は豊かで強い。

自然がきれい、ごはんがおいしい、本や旅がおもしろい、この作家さんの作品を買いたい、このミュージシャンの音楽が楽しみ!などなど・・・。

 

子育てにも通じるのですが、1つのことがうまくいかなくても心が折れないように、お金も含めた大切なことを考え、伝えていきたいなあと思うのでした。

 

地方暮らしで資本主義からはみ出してみる

本書の中で一番考えさせられたのは、タルマーリーさんの「資本主義の外に出る」という考え方。

 

自分たちの納得できる暮らし、経済圏・循環をつくるためにパン屋になるまでの過程がていねいに紹介されています。

 

地元のためのパン屋さんになる、という想いで、地元の小麦を使ったりといった努力を重ねていたのに、開店直後ずいぶん批判されたんです。地元のために低価格にしなさいとか。(中略)高いと文句を言う人が高級車に乗っていたりする。結局食を削ったお金が、車などを造る資本家のもとに流れていくんだといなと経済の流れが見えた気がしました。

給料が安くなるから安い食材を買う。その発想を逆から考えるんです。いい素材で作られた本物を買えば、生活者の循環のなかのお金の量がふえます。ただし、循環のざるには穴があって、そこから資本家へお金が流れてしまう。その穴をきちんと塞ぐこと=高価な車ではなく、3度の食にお金をかけること、が富の分配につながると思います。

(中略)一日3回需要がある食。生活に根ざした消費を促進することが大事なんです

お金がきちんと循環すればみんなが幸せになる

 

地方に暮らしていて思うのは、お金といういう利潤を追求する資本主義からはみ出した生活に挑戦しやすい土壌があるなあということ。

 

野菜などのおすそわけを頂いたり、忙しかったら子ども預かるよー、良かったらこのスペース使って〜と声をかけてもらったりする。

 

今活動している森のようちえんでもとても助けられているのだけれど、そうやって回してもらったお金ではないモノや想いをその人に対してだけでなく、どうやって循環させていけばいいかなあと日々考えています。

 

こんな小さな循環がいろんなところで交差するようになることが、本当の豊かさに近づくための一歩なんじゃないかなあと思うので、コツコツがんばりたいと思います!

 

下記の本もおすすめです〜。