かとう家の小ばなし

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地域おこし協力隊として、自分の旗をしっかりと掲げたい

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ダンナです。

ちょっと前の嫁さんの投稿記事「ニーズとやりたいことのバランス」に触発されて考えたことを書いてみます。

 

 

地域おこし協力隊は地域の要求に応えるだけでいいのか

ぼくは「ジオパーク推進担当」という、市が予算をつけて取り組むジオパーク事業を支援する地域おこし協力隊(以下、協力隊)として採用されました。(このようにあらかじめ任務が決められているタイプの協力隊を、ミッション型と呼ぶ場合があります)

 

最初の半年くらいは、市役所が主催するガイド養成講座の運営をしたり会議用の資料を作ったり、市役所にかかってくる問い合わせの電話に答えたりと、まさに市の職員という働き方でした。

 

ただ、そうやって活動している間は、

「求められていることをやっているけど、別に公務員になりたくて地域おこし協力隊になったわけじゃないんやけどなぁ」

「協力隊は市役所の職員ではできない動きをして、地域に貢献したほうがいいんじゃないかなぁ」

という思いで悶々としていました。

 

そんな折、教育と地方創生をテーマにしたあるセミナーに参加して、

「あぁ、自分は教育というアプローチで社会に関わりたかったんだ」

ということを思い出す機会がありました。これは1つの転機でした。

 

そこから、教育というテーマを柱に、ジオパークの推進に関わることを自分の仕事にできないかなぁと考えるようになりました。

その結果、たどり着いたのが森のようちえんで、ひとまずおさんぽ会の活動を始めたわけです。

 

求められることとやりたいことの接点をさがす

この過程では、市役所の担当者の人と協議をして

「ミッションを自分なりに反芻した結果、私はこういうアプローチで取り組みたいです」

ということを伝えました。

 

このような意思表明は、

「自分はこういう役割を地域の中で担い、これからも暮らしていきたいんです」

というメッセージにもなります。

やっぱり、協力隊の任期を過ぎた後も住み続けていくためには、地域から求められていることに応えるだけではなく、自分がやりたいことをやっていきたいんです。

 

飲み会などで協力隊についての話題になると、「うちのまちにも協力隊の人が来てるんだけど、何やっているのかよく知らない。どうせ3年たったら出ていくんだろう」という話をよく聞きますが、こういう状態は良くないです。

 

受け入れる地域側としても、何を考えているかわからない人はどう扱ったらよいかわからないと思うので、協力隊は(自分も含めて)もっともっと自分の旗(想い)を掲げて、コミュニケーションをとる機会をつくったほうがいいんじゃないかなぁと思っています。

 

地域で旗を掲げよう

ミッション型の地域おこし協力隊って、自己紹介するときに

ジオパークの仕事やってます」

観光協会で働いてます」

「移住促進をしています」

といったミッションの説明で「あぁそうなのね」と通じちゃったりするもんですが、やっぱり

「与えられたミッションはこうなんだけど、自分は地域に対して具体的にこんなことで貢献をしていきたいんだ、私はこう思う」

という自分の気持ちをしっかり伝えていかないといけないと思います。

 

おさんぽ会をはじめて、地域のいろいろな人を巻き込んでいきたいと思う今、自分も「まだまだ情報発信が足りないなぁ」とつくづく感じます。 

もちろん旗を掲げても理解をされないこともあると思いますが、伝え方を工夫してがんばってやっていくしかない、そういうものだと思います。

 

最後に告知。来月、自分が取り組む森のようちえんについて、地域の人にも知ってもらいたいと思い、勉強会を開くことにしました。お近くの方、ぜひご参加ください! 

 

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