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かとう家の小ばなし

愛媛県西予市に移住し、地域おこし協力隊として働く旦那とその家族の日常を、嫁ときどき旦那の目線で綴ります。

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今、田舎でこそ自然体験教育が必要だ

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ダンナです。
先日、市内の幼稚園の先生向けに話をする機会がありました。
テーマは森のようちえん。

県の事業を活用して、今年度から自然体験を取り入れた教育活動の研究に取り組むとのことで、前職の環境NGO時代の経験を踏まえて、幼児期の自然体験教育の取り組み方についてお話してきました。

レクチャーの後、先生たちと意見交換をする中で強く感じたことがあります。
それは、「今の時代、田舎でこそ自然体験教育が必要」ということです。

 

田舎の子供たちも自然体験が不足している

僕は移住してくるまで、田舎の子供たちは日常的に自然の中で遊んでいるものと思っていました。しかし、1年ほど暮らしてきた中で、野外で遊んでいる子どもたちを見たのは数えるほどです。

もちろん、子どもの絶対数が少ないので、子どもに出会うこと自体が少ないのですが、園の先生たちに聞いても、子どもたちが外で遊ぶ機会は減っていると言います。

自分なりに、この原因は大きく3つあるのでは、と考えてみました。

 

身近な遊びやすい自然が失われている

1つ目の理由は、田舎でもやっぱり身近な自然は失われているということ。
知らないうちに原っぱに太陽光発電のパネルが設置されたり、生きものがたくさんいた田んぼの水路がコンクリートで固められたりしています。

また、耕作放棄地や間伐をしなくなった山は草や竹が生い茂り、子どもたちが入って遊びづらい場所へと変わっています。

里山の荒廃は生物多様性の低下を招きますが、子どもたちの遊び場も同時に失っているのではないでしょうか。

 

園の統合が進んで教育環境が変わっている

2つ目の理由は、少子化による幼稚園等の統合がもたらした教育環境の変化です。

ベテランの先生の話では、地区ごとに園があった時代は、各クラスの人数が今よりも
少なかったため、思い立ったら園外へお散歩に出かけるということも可能だったそうです。

それが今では、町中の幼稚園に統合され、1クラスの人数が増えてしまったことにより、身軽な動きがとりづらくなったといいます。
また、前の園でよく遊んでいた場所に出かけたいと思っても、町中からだと移動するだけで時間がとられてしまうのも悩みだとおっしゃっていました。

教員の人手不足という問題も重なって、園外での活動はハードルが高いものになってしまっているようです。

 

保護者は環境の変化を意識していない

3つ目の理由は、保護者はこうした自然環境や社会環境の変化をそれほど問題だと意識していない、ということです。

埼玉に住んでいたころは、積極的に自然体験をさせたいという熱心な方に会うことも多かったのですが、こちらでは(特に地元出身の方では)そういう人は少ないように思います。

休日のお出かけは市外のショッピングセンターという家族も多く、外遊びをして服が汚れたりするのを気にする保護者の方もいると聞きました。

 

田舎者が未来をつくる

自然体験など体験活動の重要性は、かなり前から文部科学省も注目していて、教育課程でもできるだけ盛り込むように法律で決められています。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121502/055/003.htm

体験活動の効果として、挙げられている

・問題発見や問題解決能力の育成
・思考や理解の基盤づくり

といった能力を備えた人材は、少子高齢化・人口減少が進み様々な課題を抱える
今の田舎にとって、すごく必要な存在。

地域おこしに必要な人材として、「よそ者・若者・バカ者」ということが言われますが、「豊かな自然の中でしっかり遊んだ田舎者」も地域おこしのリーダーになる可能性を秘めています。

残されている自然をしっかりと守りながら、それらを教育に活用するというのは全国の田舎にとって必要なことだと思います。

 

長くなってしまいましたが、今日はこの辺でー!ではではー!

 

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