かとう家の小ばなし

移住、しごと、森のようちえん、田舎暮らし、アウトドア

子どもを信じて見守る、移住して田舎で子育てする上で大切にしたいこと。

 

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ヨメ(@Mt8chiharu)です。
 
移住すると決めてお世話になっている方々に報告したとき、何人かにかけられた
「子どもも産まれるし、いいタイミングだね!」
というお言葉。
 
子どものために移住するというよりは、われわれの機が熟したかなという感覚がきっかけだったので、そうした反応に、やっぱり子育ての観点からしても「移住」っていいもんなんだなと気づきをもらっていました。
 
とはいえ個人的には、ただ単に「田舎に暮らす」ということ自体が子どもの成長にとってプラスだとは感じていないのが現状。というわけで、改めて田舎と都会の子育て環境の違いを整理してみました。
 
子育て環境における田舎と都会の違い(わたし的)
子どもの絶対数が少ないから温かい目で見守ってもらえる
明らかに子どもの数が少ない。スーパーや散歩に出かけたりしても、年配の方とすれ違う割合が多い。そのため珍しがって、おばちゃん・おばあちゃんが話しかけてくれることが多いです。
都会で暮らしていたときは、外出する際、子どもが騒いで迷惑をかけないかなど周り目を気にすることが多かったのですが、こちらでは大声で泣いていてもどうしたの〜?と気づかってもらえることが多く、外出時に気を使いすぎて疲弊することがなくなりました。
(「私、今まで子どもに泣かれたことないんよ〜。」と、娘を抱っこしようとしてくれたものの、娘が号泣して気まずかったことはあります。。。@田舎)
 
公園が少ない
家の周りには自然がたくさんあるのでいいんですが、たまには広々した安全なところでゆっくり遊んでいる様子を見守りたい。だけど、近所には気軽に行ける公園のような場所がないんです。一番近い公園でも40分くらいかかる。普段は近くの農道をお散歩していて、それはそれで楽しいんですが、危険な方に行くことが多いので、3歩後ろで見守りながら常に待機。そうやっていろんなことを学んでいくから必要な過程なんですが、
たまには公園などの整備された比較的安全な場所で、ゆっくり見守りたいなあと思ったりもします。
 
子育てにおける選択肢が少ない
幼稚園か?保育園か?という選択もなく、そもそも保育園しかない地域もあります。
そして、基本最寄りの保育園を選ぶことが多い。例えば、この保育園はこういう取り組みに力を入れているから、この保育園を選ぼうという状況・環境はありません。
いろんな選択肢がありすぎて選ぶのが大変!!!っていう状況ではないから、選択に費やす時間が少なくてすむというポジティブな面もあります。
でもその一方で、選ぶことになれていない、だから他の人がこれまでとは異なる選択をしたとき(例えば3歳以上になっても幼稚園・保育園に通わせないなど)の理解も得られにくい状況があるようです(友人談)。

 

田舎=教育環境にいいのか?

 いちがいにそうとは言えないと考えています。都会と田舎の大きな違いの1つは、身近に自然があるかどうか。もちろん田舎には、身近に自然がたくさんあります。

だけれども、実際は外で遊んでいる子どもそう多くはありません。学校の統廃合によってバス通学になったりすると、通学路で自然に触れ合う機会も少なくなるし、近所に子どもがいない場合、日常的に外で友達と遊ぶ頻度は少なくなります。

結局は保護者の考えによる影響も大きく、子どもに自然体験をさせたいと考えている保護者であれば、田舎でも都会でも子育て環境としてはそう変わらないのではないかとも思います。

 

自然が豊か×子どもを見守る姿勢が最強の教育環境だと思う

 子どもを育てる上で、自然が豊かな環境が理想なのですが、もう1つ子育てするうえで大切にしたいのは、子どもの自主性を尊重して見守るということ。

豊かな自然には、いろんな植物や動物がいて、いろんな遊びをつくりだせる。そして、中には危険な場所もある。それが、整備された公園などとの大きな違いです。そんな豊かな環境があるからこそ、危険なポイントはおさえつつも、子どもを信じて大人は最大限見守ることが大切だと考えています。

 

私たちは今後、森のようちえんのような活動をしていきたいと考えているのですが、ただ単に自然の中で遊ぶという体験を提供したいのではなく、その中で最大限見守りながら子どもに自主性やリーダーシップをのばしていってほしいと願っています。

 

自然体験は地方の多くの場所でできると思います。一方で、子どもの自主性を尊重した体験が出来る場所ってなかなか少ないように感じているんです。

 

「見守る」って言うのは簡単だけど、なかなか難しい。

でもそうやって、親としても成長していきたいと考えています。