かとう家の小ばなし

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移住してからの空家探し〜地域おこし協力隊として移住した私たちの場合〜

移住した後、住む家の話。

地域おこし協力隊(夫)として、西予に移住してきましたが、現在はアパート(新築・・・)に暮らしています。

空家に住みたかったけど・・・

西予市は当時、空家バンクなどもなく空家情報を収集・整理している段階。

移住後の住居については地元の不動産情報や教員住宅の空き状況に関する情報を頂けたりと、サポートして頂いたのですが、空き家は別。自分たちで探して、家賃の交渉や取り決めなどを交わす必要がありました。

 

私たちの場合、埼玉に暮らしながら、西予で空家を探していろいろ交渉するのは時間と労力的に厳しく、通勤場所近くの教員住宅に空きがなかったことから、まずはアパート暮らしをすることに決めました。

地方都市ではないのに家賃が高い!

1つネックだったのは、家賃が高いこと。

現在暮らしている場所は新築だからということもありますが、駐車場込みで1LDK:約5万円です。(さいたまに居た頃は、3DKで7.2万円)

聞くところによると、西予までは高速が通っているため(さらに隣の宇和島市までは無料の自動車専用道路)、西予を拠点にして赴任地へ通う学校の先生が多いのだそう。

そのためアパートなどのニーズも高く、特にわれわれが暮らす宇和地区の家賃相場は高くなっているのです。

多分、松山市よりも高いんじゃないかな。。地方都市ではなくとも、高速道路など社会資本の整備状況で相場は変わってくるもんなんだと学びました。

物件としては一軒家の町家やリーズナブルなアパートなどを紹介してもらえたのですが、せっかくなので田んぼなどの農地や自然を近くに感じられるところに暮らしたい!、という想いで今の物件を選択しました。

基本的には満足しているのですが、やっぱり5万円は高いですね。

家賃負担はないけれど・・・

そもそも地域おこし協力隊に関する予算ですが、受け入れる自治体は、国から活動予算として年間400万円を支給されています。

このうち、本人への報酬が200万円(お給料)で残りの200万円が活動費。

家賃は協力隊の活動費の中から出てるとはいえ、興味関心に応じていく出張費なども同じお財布からの支出になるため、家賃が高くなると活動費を圧迫することになるんです。なので、家賃はできるだけ安い方が助かります。

いろんなチャレンジをしたいですし。

とはいえ空家については、しばらくアンテナをはりながら、次の更新までの2年くらいはこのうちで暮らそうと考えていました。日々の暮らしや、自立に向けた準備時間でもあるので、空家探しにそこまでのエネルギーをかけられない状況だったからです。

小児科やスーパー、頑張れば市役所・図書館へも歩いて行けるので比較的便利立地。

小児科以外は別に遠くてもわが家の暮らしにはそんなに支障はないのですが・・・。

最近、ついに空家を見つけました!!

でも、先月とうとう見つかったんです!!

友人が「いい物件があって、友人が借り主を募集しているよ。」という情報をくれ、そこへ転居することになりました。友達の友達の物件です。

 

家賃は駐車場込みで2.3万円。一軒家(3DSK?)で畑と倉庫つきです。

物件はかなり古いのですが、水回りがしっかりしていて、夏までは若い女性が住まれていたとのこと。

高速道路のインターや道の駅、小児科にも近い一方、住宅地からは少し離れていて自然にも恵まれた場所です。この立地ですぐにでも住める条件なのに、2.3万円は安い。

 

今暮らしている場所にも慣れてきて、近所のおばあちゃんにも声をかけてもらえたりと後ろ髪をひかれましたが、引っ越すことに決めました。

好みの家は人それぞれ。タイミングも同じ。

この出来事をきっかけに、やっぱり縁とタイミングがあるんだなぁということを実感しました。われわれはがつがつ探している状況ではなく、友人に会ったり、イベントに参加した際に、空家探しているんですよねとお話しするくらいで、特に具体的なアクションは起こしていませんでした。

協力隊の任期もまだ2年以上ありますし。

空家を紹介してくれた友人は、嫁いできて6年目にして希望する空家が見つかったそうです。(旦那さんが気に入っているおうちがあり、そこが空家になった。)

特に移住に力を入れている自治体は別ですがま移住に取組みはじめた自治体に移住する場合、家賃や立地、契約など納得のいく物件に出会えるのは時間がかかるものなのかもしれません。

移住後の空き家探しがおすすめ!

こうした経験から、もし気にいった地域があるのであれば、移住した後に家を探すのもありだと感じています。

私たちも西予には3回くらい通いましたが(少ない?)、暮らしてみないとわからないことがそこそこありました。いくら準備しても、移住前と異なる点はいくつか出てくるものです。

移住前に通ううちに友人もできましたが、移住後さらに人間関係を構築しながらその中で空家を探しているということを発信していくことで、これまでにも2件くらい情報を頂くことができました。

 

実際、西予には空家が2,000件以上ありますし(合併により市の面積がめちゃ広いのもある)、他の地域でもおそらく地方都市でなければある程度の空家数があることが想像されます。

なので、ていねいに人間関係を構築しながら活動していけば自治体からだけでなく、それ以外の方からも空家情報を得ていくことは可能だと思うんです。

活動する中で、やっぱり何か違う、自分には合っていないのかもということになれば、他の場所で探すという選択肢も、この段階であればとりやすい。

 

その際の仮住まいとして、市営・町営住宅が安く借りられるとなおよいですね。

さらに、移住体験施設があれば、実際の暮らしに近い形で移住を体験できると思います。

 

 2月末に引越予定なので、それまでDIYや引越作業を頑張りたいと思います!