かとう家の小ばなし

移住、しごと、森のようちえん、田舎暮らし、アウトドア

実は簡単!皮から手づくりする、絶品中国餃子のつくり方

先日、中国での勤務経験がある友人に、中国餃子の作り方を教えてもらいました。

ざっくりしたレシピはこちら。

生地(餃子だいたい40個分)
  • 小麦粉・強力粉 それぞれ75gずつ
  • 塩  ひとつまみ
  • 水  75〜90ml
  • 豚ひき肉       200g
  • ねぎ(白い部分) 1本分
  • 白菜 葉っぱだいたい6枚ぐらい
  • 干ししいたけ 2つと戻し汁大さじ1(※冷蔵庫で戻すのがポイント)
  • 昆布  5cm角と戻し汁大さじ1(※冷蔵庫で戻すのがポイント)
  • オイスターソース 大さじ1
  • ごま油 大さじ1
  • 醤油 大さじ1
  • お酒 大さじ1
  • にんにく 1片
  • しょうがチューブ2〜3cm(お好みで)
  • 塩こしょう 適量

味付けは黒酢×胡椒もしくは、中華スープ(お好みで!)

おおまかな流れ
  1. 生地をつくって40分くらい寝かす。
  2. その間に具材を切って肉・調味料と混ぜ合わせる。
  3. 生地を細かくちぎって、3cmくらいのボール状に分け、麺棒でのばす。
  4. 餃子を包む。
  5. 餃子を茹でる。(完成)

 

粉類と塩をさっと混ぜます。

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分量の水を入れて混ぜ、1つにまとまるようにします。

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まんべんなく水がいきわたり、ひとまとまりになったら、ラップをして40分以上おきます。(1つのかたまりが、餃子だいたい40個分の生地)

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必要な調味料を入れて、肉と混ぜます。

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にんにく、昆布やしいたけ、白菜、ネギはみじんぎりに。

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混ぜ合わせるとこんな感じ。

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これで具のできあがり。

 

しばらくおいた生地はしっとり。

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直径3cmくらいの小さな丸に分けていきます。

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その後、ひっつかないように片栗粉をひいたりしながら、生地をのばしていきます。

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あんまり薄くしすぎると、穴が開いてしまうのでご注意を!

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市販の皮と違って、のびやすいしくっつきやすいから、具を包んで閉じる作業に水は不要です。

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沸騰したたっぷりのお湯に大さじ1の酢を入れて、餃子を茹でていきます。

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最初は沈んでいた餃子が徐々に浮かんできます。全部浮かんだら、差し水をして、これを計3回繰り返します。(浮く→差し水→浮く→差し水→浮く)

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最後に浮き上がった餃子をすくって完成!

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用意してもらった黒酢と胡椒、中華スープの2種類で味見しました。

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特に、黒酢×胡椒の組み合わせが最高でした。

 

次回は、肉まん、青菜まんがつくれるかも!

宇和島のお土産におすすめ、キリン堂のわらび餅「宗純餅」

 ずっと行ってみたかった、キリン堂さんにわらび餅を買いに行ってきました~。

かわいいキリンのパッケージ。

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わらび餅がどっさり!

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2人前(500g)のサイズですが、4人で分けてもしっかり食べられそう。

持ち寄りパーティーにもおすすめ。

 

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1つのサイズも大きめで、とろける食感。

本わらび粉が使われているからこそなんだと思います。

 

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みかんジャム・みかんようかんも気になる。

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家から10分程度の距離にあるので、また行ってみたいと思います!

 

こちらのスイーツもおすすめ!

【愛媛県八幡浜市】菓工房 後藤にかき氷を食べに行ってきた! - かとう家の小ばなし

元祖キリン堂

住所:宇和島市吉田町立間2-1050

TEL:0895-52-0489(不定休のため、電話で確認してから来店することをおすすめします)

元祖キリン堂のホームページ

 

子育てのMOTTAINAI

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友人がもうすぐ3歳の娘Mちゃんと一緒に、約1週間ほど遊びにきてくれている。

Mちゃんと遊ぶのがとても楽しくて、この1週間、娘はおそらく保育園に行かないだろう。

そこでふと思い出したのだけれど、先日、別の友人から

「せっかく保育園に入れてるのに、毎日預けてない状況をもったいなく感じないの?」

という質問を受けた。

 

私たちは週2回、火・金曜日に森のようちえん活動をしていて、娘は月・水・木・土曜日に保育園へ通っている。

そんな通園スタイルに対する質問だと察するのだけれど、「もったいない」という表現には、時間的にも、金銭的にももったいないく感じないのか?という意図が含まれているのだと思う。

時間的には、通園日が少ないこと、金銭的には、通園日が少ないのに通常料金を支払っているという意味だ。

 

確かにそういった考えが頭をよぎったこともあるけれど、悩むポイントではなかった。

その理由はいくつかある。

 

仕事をしているから家でみることが難しい

3歳の娘は活発で、外遊びや友達との遊びが楽しい時期。

7ヶ月の次女はまだ動かないから、仕事をしながらでもなんとか家でみれるものの、3歳の娘がストレスなく家で1日過ごすことは難しい。で、私は仕事ができない。

そのため、次女の出産を機に保育園通いをスタートさせた。

 

週単位でみると通っている日が少ないように見えるものの、夫の仕事が忙しい時は開園時間ぎりぎりまで預けていたりするから、本当に助かっている。

また、森のようちえんにも夏休みや冬休みがあるので、その時には、毎日保育園に通っている。

 

時には自分でみるという選択もできる

預ける日数が通常よりも少ないのに、保育園に通うことがもったいないと感じない一番の理由は、成長する瞬間を見逃してしまうことも、もったいないと感じるから。

 

例えば、友達の娘のMちゃんと再会してすぐの頃、娘たちは物の取り合いで1日10回くらいけんかしていました。

そして、少し気の強いMちゃんに押され気味の娘は、何も言い返せずに、奪われたくないおもちゃをぎゅっとつかみながら「助けて〜」という無言の視線を親に送り、最終的にはおもちゃを奪われて号泣し、親の元にやってくるという状況が多かった。

 

それでも、3日目くらいになると、うまくコミュニケーションをとったり、「それ、ゆうかちゃんのーーーーー〜〜。」と、泣きながらでも主張できるようになってきた。

最初は、何も言えずに泣きながら助けを求めてきてたのに。

 

あくまで、けんかの回数が減りはした、という状況で、親がけんかのたびに何度もフォローをしての結果なのですが・・・・。

 

それでも、小さな成長の積み重ねを近くで見て、その成長に関わることは、親としての経験も積もっていくかけがえのない時間だと考えています。

 

その一方で、自分自身がやりたい目の前の仕事に集中できないことも、もったいない。

 自分自身の仕事も大切にしたいから、保育園の力も借りたい、そう考えて通わせてもらっています。

(そんな選択肢がもてたのは、待機児童が比較的少ない地方だからこそ・・・。)

 

以上、子育てのもったいないってなんだろね?という話でした〜。

 

【広島県】江田島おすすめ海鮮ランチとお豆腐屋さんのスイーツ

研修会に参加するため、広島の江田島まで家族で行ってきました〜。愛媛県西予市から約4時間。ランチなどで立ち寄ったところをまとめました。 

海辺の新鮮市場

1Fで食べたいお刺身などを購入して、会計を済ませ、2Fの食堂でご飯を頂くスタイルです。

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大人の定食は860円。ごはんと、汁物がついてきます。子どもは追加で100円OKでした。(一番右が子どものお茶碗)

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透き通ったタコがおいしかった〜。弾力がありすぎて、噛み切るのがた大変だった・・・。

 

ごはんは3種類の炊き込みご飯から選べます。

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タコ飯と牡蠣飯。

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全種類制覇したかったので、タイ飯(左)と牡蠣飯(右)を半分ずつついでもらいました。f:id:chibo1217:20180124093744j:plain

どれもおいしかったのですが、牡蠣の存在感がすごかった!やっぱり産地ですね。

また、ベビーベッドがあったのでとても助かりました。(この後、3歳の娘が私も乗る!って言って大変だったけど)

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 海辺の新鮮市場
  • 住所:広島県江田島市江田島町江南1-1-37
  • 電話:0823-40-0170
  • 営業時間:11時から14時
  • 定休日:月曜・第二日曜

 

 

島の駅 豆ヶ島

こちらはお豆腐屋さんが運営されているお店。ちょうどお昼時だったこともあり、店前の駐車場はいっぱいで、少し離れた駐車場に車を停めました。

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美味しいそうな厚揚げやお豆腐がたくさん。

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店内で、うどんなどを頂くこともできます。

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金魚すくいならぬ、お豆腐すくい。

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シソ入り豆腐を選んでみました。

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爪楊枝を表面に刺してあけます。試しに食べてみるのにぴったりなサイズ。大豆の味がしっかりして、シソの風味も程よくおいしかったです。

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一番おススメの豆乳ソフト(ミニサイズ)。これはめちゃめちゃおいしかった。

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濃厚で、トルコアイス的な粘りがあるけど、後味すっきり。豆乳なので、罪悪感も少ないし。4種類くらいのソースから選べるのですが、黒蜜はとてもおいしかったです。

 

島の駅 豆ヶ島
  • 住所:広島県江田島市大柿町飛渡瀬603 
  • 電話:0823-40-3038 
  • 営業時間:11時から16時 
  • 駐車場:あり 
  • 定休日:火曜日 

もう1件、お好み焼き屋さんによったけど、店名がわからず・・・。見つけ次第追記します~。参考になれば!

 

江田島、またゆっくり訪れてみたいです!

子育てとは、自分がどんな人間かを知ることかもしれない

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身長が伸びて、大きくなることを成長という。

できなかった何かができるようになることも成長という。

そしてもう少し若かったころ、もっと成長したい、いろんな仕事ができるようになりたいと考えていた。

 

いつしか「成長したい」とは思わなくなり、テレビで安部総理が「成長」を連呼していると、もう成長はいいんじゃないかと思ってしまうようになった。

 

なぜ、成長に興味がなくなったのかをずっと考えていたのだけれど、さくちゃんの記事を読んで腑に落ちた部分がある。

 

最後に、自分自身を振りかえってみると、わたしはここ数年で「成長した」とか「変化した」のではなくて、自分を編集して「捉え直し」をしたのだと思う。自分は別になにも変わっていない。

引用:編集者、最強なのでは?という仮説|桜林 直子(サクちゃん)|note

 

 成長したかどうかを判断するためには、ある時点での「自分」が基準になる。

けれど、子育てをするようになって、そもそもの「自分」というものがよくわからなくなってしまったり、「あれ?私ってこんな人間だったんだっけ」と新たな部分を発見することがあった。

 

初めての子育ては、子どもをかわいく感じる一方で、忍耐をもって接しないといけない状況も結構ある。だから、自分のいい部分やどろどろした部分にも日々向かい合わなければならない。

 

だからむしろ、今は成長するというよりも、さくちゃんの言うように、自分を捉え直すという感覚の方がしっくりくるのだ。そして、お母さんとして成長しているというよりも、もともともっていたものが表れてきた感じ。

 

何かを達成した時の成果も、成長したからというよりは、より自分にフィットするやり方でできたからだと感じる。

 

そんなことを考えていたら、タイミングよく夫から下記の記事を読んでみて~と紹介された。

 

 

この記事の中でも、「すくすく子育て」コメンテーターの大豆生田先生が

頑張りすぎないためにも大切なのは、「正しい子育て」より「私らしい子育て」をすることだと思っているんです。

 と話されていました。

 

正しいことが必ずしも選ばれたり、人の心をつかんだりしない。

むしろ、道徳的な「正しさ」はあっても、「正解」は人それぞれだから、結局は「自分らしさ」が大事なんだと思う。

 

インターネットが発達して、誰かの正解があたかも「正しさ」のように発信されたりもするけれど、そんな情報は右から左へ流しながら、自分にしっくりくるものを見つけていきたいと思う。

 

 

叶え組のしごと論

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さくちゃんの言葉を借りると、私は特にやりたいことがない「叶え組」だと思う。

世界は「夢組」と「叶え組」でできている|桜林 直子(サクちゃん)|note

 

「森のようちえん」をやってるじゃん!とつっこまれそうだけれど、「こうだったらいいな」と思う世界があり、じゃあ今できることは何だろうと考えて「森のようちえん」をやっている。

だから、「絶対に森のようちえんをやり続けたい!」という姿勢とはちょっと違う。

「こうだったらいいな」と思う世界により近づくために、いつか別の形態で活動をスタートさせる日がくるのかもしれない。

(近いうちに、森のようちえんをやめる予定があるという訳ではないので念のため)

 

手段としてではなくて衝動としてやりたいことがあるか?という意味で、私はやりたいことがある「夢組」ではなく、やりたいことがない「叶え組」なんだと思う。

 

そんな私はまだ20代の頃、仕事をとおして誰かの役に立ちたいと考えていた。

自分がやっている仕事は誰の役に立っているんだろう、と不安だった。

「誰かの役に立てる仕事」っていうのがあると勘違いしていた。

 

今思えば、なんて独りよがりで傲慢な考え方だったんだろうと思う。

世の中にある仕事は、全て人の役に立っている。

だから仕事として成立しているのだ。

 

細かく分解してみると、より多くの人の役にたっていると(自分が)思える仕事がしたいと考えていたみたいだ。

でもそれは、時に苦しくなる。

自分が満たされるかかどうかは、相手が喜んでくれるか?など、全て相手次第だから。

そして、自分がどこにも居ないからだ。

 

当時、「社会起業家」が時代のキーワードになりつつあり、マザーハウスの山口さんとか、HASUNAの白木さんとか、同世代の女性の活躍がまぶしかった。彼女達たちの書籍を読んでは勇気づけられ、同時に、何もできていない自分に、勝手に落胆した。

一時期、本気でマザーハウスに転職しようかと考えたけれど、実行には移せず時は流れた。

 

その後、私はまちづくりに興味をもった。

そのうち地元に帰りたいと考えていたし、まちづくりに関われば、たくさんの人の役に立てるんじゃないかと感じていた。

 

当時、コミュニティデザイナーの山崎亮さんが情熱大陸に出演され、「コミュニティデザイン」という手法が注目されはじめた頃だった。

「コミュニティデザイン」とは、人のつながりをデザインすること、つまり、人がつながる、つながり続けるしくみをつくることだ。

ここにも「自分」はあまり出てこなかった。

むしろ最終的なゴールは、自分がいなくなってもコミュニティがうまく回っていく、しくみをつくることだから。

 時に、「自分」を見失いそうになった。

 

その後、都市部での消費に偏った生活に疑問を感じた私は、移住に興味を持ちはじめ、関連イベントに参加するようになった。

そして、最終的に移住した。

「いつか帰りたい」と思っていたいつかは、意外に早くやってきた。

 

誰かの役に立ちたいと考えていた20代から、10年以上の月日が流れ、やっと分かってきたことがある。

 

自分は「叶え組」で、「どうしたいのか」、「何がやりたいのか」までは落とし込めなくても、「どうありたいのか」は分かっていた方がいい。

 

「誰かのために」という気持ちが強すぎると、時に苦しくなる。

そして、続けられなくなる。

最悪の場合、「私はこんなにやってるのに、分かってくれない!」って思ってしまう。

頼まれたことをやっているわけでもないのに。

 

だから、「やりたいこと」が無かったとしても、「どうありたいか」はもっていた方がいい。

 自分としっかり向き合う作業が必要で、時に苦しいかもしれないけれど、答えは自分の中に必ずあるから。

 

以上、ここ10数年の自分を振り返って思うことでしたー。現場からは以上です!

今年というか、これからやりたいこと

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2018年の目標を考えていたのだけれど、宣言的に書くのもなんかしっくりこないので、のんびり書いてみたいと思います。

 

移住してからやりたいことは変わらないのだけれど、言葉にするならば、それは「編集」「コミュニティ」に関することだと最近やっと分かってきました。

 

編集に関して言えば、今あるモノ、コトを別の視点から捉え直してみるということ。

 

森のようちえんや最近始めた野山のがっこうに関しても、広義の「編集」だと考えていて、地域の環境を捉え直して、地方だからこそできる子育てを実践していきたいと考えています。

「田舎には何もない」と言われたりもするけれど、視点の角度の違いだけで何かは見つかると思うから。

 

地域おこしや移住者を呼び込むために、新しいモノやコトをつくり出す動きもあるけれど、地域の文脈をないがしろにしてしまうと、誰の想い入れもない、はりぼてみたいなモノが出来上がってしまいかねません。

ここにも、当事者を最大化するような編集が求められると考えています。

 

また、移住者が特別な人として取り上げられがちなことに対しても、ちょっとむずむずしています。

そして、特別な人たちばかりが取り上げられがちなことに、さらにむずむず・・・・。

 

確かに取材を受ける人たちは、何かしら事業をやっている人が多く、輝いているように見えます。

一方で、何か目立つことをやっていない人でも、特別で輝いている部分ってあると考えていて、それを拾っていきたいし、拾える視点こそ身に付けていきたいと思うのです。

 

私自身も、地方に暮らす普通の人の普通の暮らしにとても興味があります。ヒーローよりも、隣の家の晩ごはんが気になるのです。

 

自分がやりたいことは編集なんだ!と気づけたのは、昨年末に読んだ2つの記事が大きく影響していると考えています。

 

 

 

「当たり前で地味に見えることでも、ちゃんと拾い上げて形にしていくこと」

「日常に対する視点を変えることによって、ハレの部分を見つけ、形にして見せること」

そんなことを意識して活動していきたいなと。

 

漬け物を漬けるのが得意なおばちゃんを取材して、漬け物の流儀を聞くとか。

山菜やキノコ採集の得意な人を取材して、「きのこや山菜がワシをよんどるんよ」的な話を聞けたら最高だ(よんでるかは分からないけど・・・)。

 

 コミュニティに関しては、森のようちえんや野山のがっこうに共感してくれる人とのゆるやかなつながりを大切にしたいと考えています。

 

以前にも書いたように、枠ではなくて、核を大切にしていきたい。

コミュニティについて考える時に大切なこと - かとう家の小ばなし

 

居場所づくりと言ってもいいのかもしれません。学校でも、会社でもなく、なんか楽しそうなモノ・コトで、気楽に出会えたらうれしいなと。

 

そんな感じで、地に足つけてがんばっていきたいと思います~。

当たり前や常識は人がつくったもの|「社会心理学講義」を読んで

「意志って本当にあるの?」

そう聞かれると驚く人も多いと思います。

だって私たちは、意志が自分たちの行動を決め、社会を変えていくと信じているから。少なくとも私はそう思っていました。

一方、著者は「意志」は社会のしくみの中で生まれてきたものだと説いています。 

 
「意志」の正体って何?

どういうことか、ベンジャミンさんが行った実験を元に説明します。

彼は下記の3つを調べました。

  1. 運動の指令が脳に発生する瞬間
  2. 手首が動く瞬間
  3. 意志が生まれる瞬間

 

私たちの常識では、下記の順番で考えるでしょう。

  1. 手首を挙げようという意志が起こる
  2. 手首を動かすための脳内信号が関係器官に送られる
  3. 実際に手首が動く

 

ところが実験では、不思議な結果になります。

  1. 手首の運動を起こす指令が脳波に生じる
  2. 手首を動かそうという意志が生じる
  3. 実際に手首が動く

 

つまり、意志が生じる前に、すでに行為の指令が脳から出ているということなんです。

意志が行為の出発点ではない。

 

寒い布団の中から出たくない、でも出ないと・・・と考えている場合も、「えいやっ!」という意志をもって、布団から出るんじゃない。

「布団から出よう」という意志をもつ(意識する)前に、布団から出るために体を動かせ!という指令が出ていることになります。

行為が実際に遂行されるほんの少し前に行為決定の意志が意識されるので、意志が行為に先立つという感覚のごまかしに我々は気づきません。(※太字は個人的なもの)

 

じゃあ、意志って何なの?ってなりますよね。

意志とは、ある身体運動を出来事ではなく、行為だとする判断そのものです。人間存在のあり方を理解する形式が意志と呼ばれるのです。人間は自由な存在だという社会規範がそこに表記されている。意志や主体はモノではなく、コトすなわち社会現象として理解しなければなりません。

(※太字は個人的なもの)

 

ちょっと難しいですね。。

分かりやすくいうと、私たちは社会を運営していく上で、ある行為に対する責任者を見つけなければなりません。そこに「自由」や「意志」の根っこがある。

 

つまり人が責任を引き受けるという理解のもとで社会が成り立っているので、そこに「意志」の存在が必要とされるのです。(事件や裁判を思い浮かべてみると分かりやすいかもしれません。)

もし、私たちが責任を追求しなくなれば、「自由」や「意志」は不可解な概念になるかもしれない、と中島義道(哲学者)は指摘し、著者は、意志は虚構であると説いています。

 

私たちは人間がつくった社会に生きている

ちょっと小難しくなってしまいましたが、私たちは人間がつくった社会に生きているという気づきが、本を読み終えての大きな学びでした。 

社会を成立させるために、「意志」が存在する。

そして人間がつくった社会だからこそ、「正解」や「こたえ」は無い。

だから考え続けなければならない、そんなことを教えてくれる本です。

 

その他にも、

「多様性を認めることと、犯罪が起こることは同列で、システムの中に組み込まれている」

「異質性よりも同質性の方が差別の原因になりやすい」

など、人間と人間がつくった社会に対する深い考察が繰り広げられています。

 

書き上げるまでに10年以上要された大作を全部理解できたとは言えないけれど、思考のタネをたくさんもらえました。

下記の本も読んでみたいと思います!

 

習慣がつくる暮らし

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すっかり冷え込んできて、外遊びをする時にもちょっと身構えてしまう日が増えました。

が・・・、私は森のようちえんの主催者なので、毎週火曜と金曜は必ず外遊びをしています。

 

寒いのに外遊びをするのって大変だね!と思われるかもしれませんが、正直なところ、子どもを連れて今日は何をしよう、外へ行こうか行くまいか、児童館に行こうかなど、あれこれ考える方が、私にとっては大変で。

 

この日は外で遊ぶ!と決めて、後はそのルールに従うだけ、という方がずいぶんとラクなんです。

 

何かを決めたり、決めるために考えたりすることは、エネルギーを必要とします。

今日の晩御飯すら考えるのがおっくうな日もありますよね・・・。

だからこそ、夜寝る前の歯磨きのように、自分が必要だと感じていることを無意識にできる、習慣レベルにまで落とし込めているとラクなんです。

 

暮らしと習慣

こうして考えてみると、私たちの暮らしは習慣のかたまりなんだなあと実感します。

 

先日、テレビで稲刈りの様子が映った時に、「あっ、これ、この前〇〇ちゃんとやったね~。」と、娘が話していました。

 

あー、こうやって経験が積み重なっていくのか。

子供たちは日々何を思って過ごしているのだろう、と観察していますが、ああ伝わってるんだ、分かってるんだと感じることが、ふとした瞬間にあらわれます。

 

ちょうど4年前に見た、映画「よみがえりのレシピ」に出てくるおばあさんの言葉も印象的でした。(大量生産・流通システムには不向きで、途絶えかけていた庄内の在来作物を受け継いでいく人たちの物語。)

 

「種を選別する作業を手伝ってくれる(2歳位の)孫が、道端に落ちていた種を見つけて、ばあばの「宝物」が落ちてたよーと拾ってきてくれたんですよ。」 

 

大人の背中をちゃんと見てるんですよね。 

 

習慣をつくるフィルター

何が習慣になって、習慣にならないかは人それぞれで、そこに個性があらわれる。

その人のフィルターを通り抜けたものだけが、習慣になっていくような気がしています。

 

私にできることは、親のフィルターを通したものを子どもに与えるのではなくて、子どもが自分自身のフィルターをつくれるように、サポートをしてあげること。

さくちゃんの言葉が、とてもしっくりきています。

 

 こどもが大人になるまでに親ができることは、自立するときに「これは母の価値観だ」とわかるように、わかりやすくタグ付けしてあげることかなと思う。

 わたしは、「○○しなさい」「○○はやめなさい」と言わずに「わたしは○○だと思う」と言うように気をつけてきた。「これはわたし個人の意見です」とタグ付けをしていた。

 なので、小学生の時から娘はわたしと意見がちがうときに「あー、ママちん(わたしのこと)ならそうかもねー」「ママちんはそう言うと思った」などと言う。

引用元:「卒母」するために必要なことを考えた。|桜林 直子(サクちゃん)|note

 

「その考えもいいね、おもしろいね。でも、私はこう思うんよ。」

そんな会話ができる日を楽しみに過ごしていきたいと思います。

 

和紙の一輪挿しつくりを体験してきました!

 

先週末、和紙の一輪挿しをつくるワークショップに参加してきました!

和紙を漉ける機会はなかなかないし、母が一輪挿しを探していたこともあり、気になっていたんです。

 

主催は、りくうさん。

 

一輪挿しのタイプは2種類あります。

1つは幾何学模様。

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もう1つは繭みたいな形のデザインです。

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両方とも、3Dプリンターでつくられているそう。

 

好きな形を選び、早速漉いていきます。

まずは、楮(こうぞ)の入った水にくぐらせる作業。

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少しずつ、楮が型にのっていきます。

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ある程度のったら、ドライヤーで乾かします。

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そして、再び漉いていきます。

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この後は、ひたすら漉く→乾かすの繰り返し。 

 

途中、楮を足してもらいました。

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だいぶできてきた〜。

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「全部和紙でふさいでしまうと、中に入れる試験管が光を反射してきらきらする部分が見えなくなるんですよ。」

 

とアドバイスをもらったので、ちょうどいいあんばいで作業を終えました。

 

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こちらの繭タイプも体験させて頂いたのですが、幾何学タイプよりも難しかったです・・・。

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基本的に、縦か斜めの構造で横の線がないので、楮がひかかりにくいのかもしれません。きれいに漉けるプロはすごいなぁ。

 

一輪挿しが完成した後は、希望によって色をつけることもできました。

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好みの糸を選んで、一輪挿しの隙間くくりつけて、

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完成ー!

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おいしいケーキとコーヒーも頂いて、充実した時間でした〜。

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やっぱり何かをつくる体験は楽しい。

 

1つは母にプレゼントして、もう1つはわが家に。

どこに飾ろうかなあ。

 

りくうさんの作品は24日(日)まで、池田屋さんで展示中とのこと。
素敵な作品が実際に見れるので、ぜひ足を運ばれてみてくださーい!